小1から毎日「ゆる体操」という選択

神楽坂悠真塾の構想は、私が勤めていた会社で小学生向け事業に携わっていた20代後半の頃から持っていました。
その構想の実現に向け、いよいよ本当に動き出そう!と思うようになるまでに20年以上かかったわけですが、
実は私の中でそのきっかけとなったのは羽生弓弦選手の前回、ソチオリンピックでの優勝でした。

羽生選手は、「ゆる体操」で最も中心的な課題とされている「ゆるむこと」と「センター」が大変高いレベルで
身に付いているという意味で、まるでお手本のような選手ですが、その羽生選手が素晴らしい演技で優勝をした
ニュースに接し、大きな喜びを感じるとともに、

「指導者として、自分の手でこのような人材を育てあげたい。そのことに挑戦してみたい・・・」

という思いが沸きあがってきたのです。

羽生選手が心身ともに大変な才能に恵まれた選手であるところは誰もが認めるところでしょう。
その「圧倒的な才能」に対して、ゆる体操の理論・メソッドをもって挑戦をしてみたい・・・ということです。

私がそのように考えたのは単に羽生選手の優勝を見て気持ちが高揚したからということではなく、現場での日々の
指導を通しての私なりの実感があってのことでした。

当時、私の教室では、1か月定額で何度でもレッスンに通うことができる「フリー受講制度」を実験的にスタート
させていましたが、その受講制度を利用して毎日のように教室に通うある大学生の凄まじい上達ぶりを見て、
ゆる体操の持つポテンシャルの高さを再認識していたのです。

子どもが小さい頃から「お稽古事」に通うように、ゆる体操を使った本質力のトレーニングを、まだ心身があまり
固まらないタイミングではじめ、理想的なペースと方法でトレーニングを継続したのなら、専門的な分野は何であれ、
羽生選手のような人材を育て上げることも可能なのではないか・・・?

と、思ったのです。

時折、レッスンの合間などにそのような私の「構想」を生徒さんにお話をすると

「羨ましいですね。私も子どもの頃からゆる体操を習いたかった・・・」
「小学生からゆる体操を始めていたら、天才が育っちゃうんじゃないですか・・・」

といった声が帰ってきます。

実際にゆる体操に取り組まれた方。特に、ある程度以上の期間に渡ってじっくりと取り組まれ、ご自身の身体を通して
変化を経験された方は、自然とそのように思われるようです。

そのような声にも後押しされ、2月14日に神楽坂悠真塾を開校しましたが、入会者は現在のところ、私の娘も含めて3名。
この少なさは正直想定外で、現時点での、小学生市場における「ゆる体操」の認知度の現実に直面することとなりました。

でも、それはそれで良いのです。

毎回楽しみに通ってくれる、3人の可愛い小学生たちがいるのですから、スタートを切れたということには変わりありません。

あとは、毎回のレッスンを充実させ、その様子をお伝えすることで私たちの理念に共感していただける仲間の輪を少しずつ大きくしていければと考えています。

皆さま引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

  1. 計算ドリルの前に「ゆる体操」(1)

  2. 「マジ勉」と「ラク勉」

  3. 「理想」を追って「現実」に対応するチカラを育てる

  4. 子どもならではの“上昇気流”

  5. 3月「春期特別教室」での一コマ

  6. 「ラク勉」が育てるチカラ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。