2020年の「春期特別教室」をピークに、
悠真塾の会員は少しずつ減少していきました。
考えられる要因としては
●コロナ禍が続く中、新しく入会する子どもがほとん
どいなくなったこと。
●低学年だった会員の学年があがる中で、段々中学受
験を意識する時期に入り、その対策を行う進学塾等に
通うようになったこと。
の2つが、主なものとして考えられますが、
こうした外部要因のみでなく、
●会員の人数が増える中で、元々の方針だった
「勉強と運動を含めた全人格的指導を、
一人一人の目線に合わせて行うこと」
の実現度が下がって行ったこと
も、内部的な要因して挙げられるのではないかと私は
捉えています。
そうした中、私は
引き続き通ってくれている会員ひとりひとりと真剣
に向き合いながら、
これまでの貴重な経験から得た「気づき」や「問題
意識」を元に、今後の悠真塾の「あるべき姿」を考え、
その実現に向けた準備に取り組み始めました。
私が得た「気づき」「問題意識」と、
それに対応する、今後に向けての新たな取り組みとし
て考えたこと・準備を始めたことをまとめると、
大きく分けて以下の3点になります。
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<1> 小学生の指導に「ゆる体操」を導入することの
有効性に関する気づき
「ゆる体操」を、子どもの教育・子育てに取り入れてい
くことは極めて有効であることがわかった。
ただ、子どもの場合、「ゆる体操」の受け入れ方は大
人以上に様々なため、
「できるだけ多くの子どもが、できるだけ早い段階で
ゆる体操に意欲的に取り組めるようになる」
ための具体的な指導法の開発は今後の課題。
→(今後に向けて)
・これまで通りの教室での「ゆる体操」指導は少人数
で継続実施し、引き続き、子どもたち一人ひとりの目
線に立った指導を行いながら、指導法の研究を続け
る。
・これに加え、オンラインを利用した指導の導入や社
会への発信活動の強化により、“子どもの教育・子
育てへの「ゆる体操」の導入”を広く普及させる。
<2> 現状の「中学受験」準備のあり方に対して
の問題意識
都市部の小学生の6年間を考えたとき、中学受験
の存在を無視することはできず、
悠真塾もこれに対応できるようにならなければ、
6年間に渡って子どもの成長を見続けることは
できない。
ただ、現状の進学塾が中心となった中学受験
準備のあり方には非常に多くの、そして大き
な問題があると考える
→(今後に向けて)
悠真塾としては
「子どもの現在と将来の“幸せ”の最大化を求める
こと」
という強い方針に則った新たな中学受験準備の方
法を中期的視野で開発し、これを社会に発信し、
普及させることを目指す。
(その計画に基づき、2020年後半より「中学受験
用学習プログラム」の研究開発を開始)
<3>教室の運営形態についての問題意識
「一人一人の個性に応じたきめ細かな指導を」
「学習面に限らず、全人格的範囲において行う」
という悠真塾の当初の理念を実現させるには、
前提として、会員をごく少人数に限定することが
必要。
でもそれでは悠真塾の考え方や方法を広く社会に
普及させることはできない。
→(今後に向けて)
・悠真塾の、教室での運営については今後、少人
数制を前提に進める。
・上記の教室運営に加え、長期的には
「オンライン形式」
「中学受験準備までを含めた、独自の優れた指導カ
リキュラムの構築」
「保護者との協力関係の構築」
を前提とした新しい教育システムを作り、その運営
を始める。
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今後の悠真塾の活動につきまして、
その展望をまとめると、
少人数で質を重視する方針で教室の運営を
続けつつ、
中長期的には、
「ゆる体操」の実践による“根本のチカラ”の育成
と、独自の学習プログラム、そして、保護者との協
力関係を生かしたスタイルで、
子どもの
「小学生としての幸福な時間と快適な心身」
と
「中学受験の成功」
の同時実現を可能とするオンライン形式の新しい
教育システムを作ること
・・・ということになります。
さて、この連載も今回で6回目となりました。
ここまで、神楽坂悠真塾のこれまでの歩みと今後
の展望までをお話しさせていただきましたが、
次回は今回書きました
小学生の指導に「ゆる体操」を導入することの有効性
について、
悠真塾に週3回以上のペースで3年以上通塾してく
れている2人の高学年会員の事例を交えながら具体
的にご紹介し、
加えて、その次の回にて
上でご説明をした「新しい教育システム」完成まで
の間、小学生に「ゆる体操」に親しんでもらう場とし
て新たに開設した神楽坂ゆる体操教室の新サービス
についてご案内をさせていただき、
この連載を終えたいと考えております。
引き続きご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいた
します。
<以下、(7)につづく>
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