前回の記事は、少し理論的な内容を含んだ記事となり
ましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?

理論と言えば、教室では原則「ゆる体操中級」クラス
から、それぞれの体操に隠された裏のメカニズム
（「裏メカ」）についてお話をするなど、少しずつ理
論的な指導が入ってきますが、ここで取り上げ
ているのは具体的な身体や運動に関する理論で
はなく、「学び方」に関する理論です。

こうした「学び方の理論」は、私が教育関係の企業に
いた時に考え、学んだ内容と、その後高岡英夫先
生より指導を受け、自ら実践する中で身につけた
内容を合わせて出来上がったもので、大人になら
れた皆さんにももちろん、参考にしていただける内容
を多く含んでいることと思います。

そんな視点も交えつつ、引き続き楽しくお読みいただ
けますと幸いです。

ではお話しの続き、まいります。

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神楽坂悠真塾のプログラムのメインは、冒頭３０分の
「ゆる体操」と、その後１時間の自主学習をセットにし
た「ゆるスタディ」です。

ゆる体操で心身のリセットと脳のウォームアップを
し、「ゆるんで」「軸（センター）を通す」意識が高ま
った状態で勉強に入る。

勉強については、特に低学年では、学校の宿題など、
「やらなければならない勉強」が終わったら、各自の
興味関心に応じた「やりたい勉強」を思う存分行う。

それを促す環境整備として、教室の本棚には小学生に
読んでもらいたい児童書や図鑑、高学年向けの文学書
など、数百冊に及ぶ書籍を準備しました。

また運動の面では、「ゆる体操」に加え、それを具体的
な種目に生かすとともに「発散」の機会を作ることも考
慮し、「空手道」をプログラムに導入しました。

そして２０１８年の年明け、
こうした悠真塾の教育理念を説明したホームページを
立ち上げ、また、神楽坂近隣に数万部のチラシを配布
する形で、２月１４日の開校に向けた生徒募集がス
タートしました。

私としてはかなり思い切った、大掛かりな発信でした
ので、当初は大きな反響を予想し、問い合わせに対し
ての受付体制を心配していたほどでしたが、入会に直
接結びつく反応は何とゼロ。

反応と言えば唯一、このチラシをご覧くださった元会員
のNさんが早速ご連絡を下さり、ご自身の携わる子育
て中の親御さんを対象としたボランティア活動の中で配
布をしてくださるとのことで教室に駆けつけ、チラシを
たくさん持って帰ってくださる、ということがありました。

そのような嬉しいことがありつつも、
結局、２月１４日時点で悠真塾の会員となってくれたの
は、「ゆる体操小学生クラス」から参加してくれていた
小３（新小４）のT君と、お母様が神楽坂ゆる体操教室
会員の小２（新小３）Eさんの２名。
その後４月からは小学生となったばかりの私の長女が
加わり、この３名の生徒で悠真塾はしばらく続けられま
した。

また、教室運営スタッフとして、やはり神楽坂ゆる体操
教室会員のMさんが加わってくださることとなりました。

今振り返ると、開講に向けた生徒募集の行い方には、
そのメッセージの伝え方等、至らぬところが多くあったと
思いますが、そのことを差し引いても

「ゆる体操」やその考え方はまだまだ、一般社会の中
ではあまり知られても理解されてもいない

ということは明らかで、
早速この厳しい現実に直面することとなりました。

ただ一方で、
応援に来てくださったNさんや、“立ち上げメンバー”
に加わってくれた２人の子どもたちとその親御さん、
そして教室運営スタッフを快諾してくださったMさん
の存在が、

実際にゆる体操に取り組んで下さった方は、その本質
を理解してくださっている。
こちらが正しい活動を続けていけば、この皆さんは必
ずそれを理解し、時には応援してくださるだろう。

という“希望の光”となり、私を深い部分で励ましてく
れました。

ゆる体操の本質を、からだを通して理解して下さって
る皆さんの存在を心の支えに、
小学生に対しての“理想の教育”を追求する悠真塾の
活動は、小学生の一日一日の成長と同様に
「焦らず」「じっくり」進めていこう

・・・はやる自分の気持ちに対し、そのように言い聞か
せたのを覚えています。

＜以下、（４）につづく＞