悠真塾開校2年後の「今」(3)

悠真塾の「今」…ということで、今回からはより具体的に、悠真塾で今現在行われていることをご紹介していきたいと思います。
まず、1週間の大まかなタイムスケジュールですが、
月曜日から金曜日の5日間、水曜日は15時15分から、それ以外の日は16時15分から「ゆるスタディ」(1時間半)と「運動指導」(1時間)の2コマ、計2時間半のプログラムを行っています。
(なお水曜日については、「運動指導」の後、7時までの約1時間、「自習タイム」として参加を続けることも可能です)。
毎日、16時(水曜日は15時)をまわると、子どもたちがひとりまたひとりと教室にやってきます。
教室に入るときは必ずはっきりとした声で「こんにちは!」と
挨拶をするのが決められた約束のひとつです。
プログラム開始前は先生や仲間とお話をしたり、おやつを食べたり、本棚からお気に入りの本を取り出して読んだり、それぞれが自由に過ごします。
そして15分、
「よーし、はじめるぞ!」
という私の声を合図に「ゆるスタディ」冒頭30分の運動(主にゆる体操)タイムが始まります。
運動のメニューは参加者やその時々の様子によって変えていきますが、最初の15分間はたいてい、「寝ゆる」(寝た状態で行うゆる体操)。
ゆったり取り組む体操で、小学校に入学した直後の1年生の中には当初、この時間を退屈に感じ、落ち着いて取り組めない子どももいますが、1~2ヶ月もするうちに皆、この時間が大好きになります。
子どもは小学校入学と同時に、「椅子に座る」時間が格段に長くなりますが、その事ひとつを取っても入学前と入学後の環境変化は凄まじいもので、この変化への対応に伴って子どもが抱える心身への負荷の大きさは計り知れないものがあると私は考えています。
また、そうした新しい環境に慣れてからも、子どものは疲労やストレスとの戦いはずっと続きます。
「寝ゆる」をやっているうちにいつの間にか寝入ってしまう…ということも多くありますが、周りから元気に見えて、本人も元気なつもりなのだけど、実は疲労をたくさん溜め込んでしまっている、ということが多々あるのだと思います。
こうした「疲労回復」の観点からも、プログラムの最初に行う「寝ゆる」にはとても重要な意味があるのです。
その後の約15分は子どもの状況を見ながら運動を続けます。
「立ちゆる」(立って行うゆる体操)や「ゆる筋トレ」等を各回ごとにローテーションして進めることが多いのですが、「発散すること」が必要だと思われる時は縄跳びやボール遊び、先生との“お相撲ごっこ”(ミットを持った先生に体当たりをする)を行ったり、逆にもっと落ち着く方向に導くために呼吸法や蹲踞を行うこともあります。
こうして、まずは溜まった疲れを取り、集中して勉強に取り組むことができる“体の準備”を整えた上で、勉強の時間に進んでいきます…。

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