「伝えるチカラ」を育てる”ゆる音読”

今日の「ゆるスタディ」は小3のEさんと小1の娘が参加。
だいぶ打ち解けてきた様子なので、2人で「音読大会」をやりました。

音読をするときに子どもは誰でも、間違えずに読むことに一生懸命になります。
それはもちろん大切なことで、前提でもあるのですが、一生懸命に読んでいるうちについ、急いでしまったり、声が小さくなったり、聞き辛くなったり・・・聞いてくれている相手に「伝わる」ように読むというのはなかなか難しいものです。

音読を通して「伝わるように読む」チカラを養うことは、国語力を育てるだけでなく、“人の心に響くコミュニケーション力”を身につけることにもつながる、とても重要な課題だと思われます。

でも、「伝わる読み方」には、読む速さや声の大きさの他にも、間の取り方・言葉の抑揚・・・等々、一般的に「センス」と呼ばれる要素が大きく影響するため、指導の難しい分野なのではないかと思われます。

そこで私が考えたのが、「音読」と「ゆる体操」を組み合わせた練習法。
名付けて“ゆる音読”です。

今日はまず二人に、今、小学校で習っている国語の教科書の範囲を音読してもらい、その後「ゆる体操」をした上で再度同じ場所を音読してもらう・・・という手順で進めたところ、2回目の音読では1回目よりもずっと心に響く、「伝わりやすい」読み方ができていました。

ここでどの体操をチョイスするか、ということが重要になりますが、今日私は

・手スリスリ体操
・胸フワ背フワ体操
・フィンガーファイブリバース
・歌ゆる

の各体操を選びました。

前回の記事で書いたAIの話ともつながりますが、

「言葉を間違いなく伝える」ことであれば人間よりもコンピュータの方が正確にできるでしょうが、
「言葉を通して人の心を動かす」ことは、人間でなければできないことなのではないかと思います。

「人間でなければできない」パフォーマンスの根本を支えるのは人間の奥深い身体運動能力であると考えられますが、それを開発するために作られたのが「ゆる体操」。

だから、今回のような「ゆる体操」の応用はもちろん教育分野に限らず、無限に考えることができます。

この、可能性の宝庫ともいえるコンテンツにもっと多くの方が注目し、各分野で応用することで社会に生かしていただきたい・・・と切に願うばかりです。

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